蛇足: ウラン235による核分裂はチート
私は、この「使用済核燃料の処理困難性」ということがもっと注目されるべきだと思います。
その根本的な原因を考えると、原子力(核力ベースのエネルギー)は、まだ人類が手を出す段階ではない、ということになると思います。
こちらのページを見ると、核融合反応を起こす為には、1億度の温度が必要だそうです。これはプラズマの温度なので、普通の温度と同等に考えられない面もありますが、本来は、これが原子核をいじるために必要な温度(エネルギーの集中度)なのです。
それと比較すると、ウラン235の自己崩壊を利用した現在の原子力の利用方法は、一種のチート(反則技)です。これは、最初の核反応を引き起こすことはできますが、そこから延々と続く一連の反応をきちんと制御することは、現在の人類の技術ではできません。
もし、1億度とか2億度の熱を簡単に扱えるようになれば、使用済核燃料の原子核を入れかえて、人類にとって無害な物質に変換することも可能になるでしょう。それができない限り、数十年の冷却と、その後、核廃棄物を安全な場所で、数万年の間、管理することがどうしても必要になります。
世の中に、コストの問題から放置されている危険物はたくさんあります。しかし、何か問題が起きた時に、コストを度外視しても適切な処理ができないものは、核廃棄物だけだと思います(一部の生物兵器もそうかもしれません)。そういうものは手を出すべきではありません。
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